読書感想文

こんばんは、DAIです。ここのページを全然更新してませんが、大丈夫、生きてます。
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というわけで読書感想文。
陰陽師 (文春文庫)
陰陽師 著者/夢枕獏

平安時代の京の都。そこに一人の陰陽師がいた。名を、安倍晴明という。
晴明は、鬼や死霊といった魑魅魍魎を、親友源博雅と力を合わせ、この世ならぬ不可思議な事件を鮮やかに解決していく。

さて、この陰陽師という物語、形式的には過去の書物を現代語にアレンジし、著者が語るという形式を取っています。言うなれば他伝って感じですね。
普段は物語の中で語り部が語るタイプの話を読まないせいか多少戸惑ったのですが、それも慣れるとこの物語が一気に新鮮に思えてきました。
何しろ平安時代。そこにある怪奇は、やはり人を惹きつけるものですし、陰陽師安倍晴明といえば、今はそこそこ知られた名でしょう。
ですが、私自身は平安の京の都は魑魅魍魎が徘徊し、そこに安倍晴明がいた、というくらいしか知らなかったのです。
つまり、安倍晴明という人物のしたこと、やったことが非常に新鮮に映りました。
たしかに、格好いい。
また、晴明の親友源博雅が実にいい人物でした。
晴明とは違ったかっこよさを感じる男です。

最初こそ、「文章が軽い気がする」等と思っていましたが、いざ読み進めてみれば一気に魅了されたというところでしょうか。
時代がかった描写もいいものだと、今回初めて思いました。