読書感想文

ういーす、DAIですこんにちわ。なんとなくウィットに富んだ感じが好きです。
今回はこの本を読みました。
天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)
天使に見捨てられた夜 著者/桐野夏生

失踪したAV女優、一色リナの捜査以来を私立探偵・村野ミロに持ち込んだのは、フェミニズム系の出版社を経営する渡辺房江。
ミロの父善三と親しい多和田弁護士を通じてだった。
やがて明らかにされていくリナの暗い過去。
都下の闇にうごめく欲望と絶望を乾いた完成で描く。

「顔に降りかかる雨」で登場した女流探偵・村野ミロの物語第二弾。
感想こそ書いてませんが、「顔に降りかかる雨」もなかなか面白かったです。
ところが、私が「顔に降りかかる雨」を読んだのが随分と前だったせいか、結構忘れていることが多かったです。
ミロってどんな人だったっけなぁ、みたいな。
その感覚さえ拭えてしまえば、面白いと思えるようになってまいりました。


ただ、私がこのミロを覚えていなかったのには訳がありまして。
というのも、この女性の考えがちょっとよくわからないからです。
作中の人物に言うのもなんですが、このミロって人はよくわからない。
それに展開は上手いんですが、ちょっと「出来過ぎ」な感じもするような展開もあったりして、微妙に萎えました。


まあ、そこら辺をぐっと堪えれば、ミステリ仕立ての捜索劇は面白いものでした、と括れます。