すいません。

更新が滞ってしまいました(汗
ここ三日ほど、「書くことに困る→後回しにしてネットor小説執筆orお勉強→その他のことを片づける→日記を忘れる」という悪循環でした。
さて、書くことが出来たので(ぇ)再開です。
札幌殺人事件 (上) (角川文庫)札幌殺人事件 (下) (角川文庫)
「札幌殺人事件」 著者/内田康夫
札幌というご当地ものという一点のみで選んでみました。
あとがきを読むと、どうやらこの人はご当地ものをよく書かれる方だそうで。
では、札幌殺人事件とはどういう話なのかと言いますと。

ジャーナリストの浅見光彦は人捜しを頼まれた。
依頼人は札幌のプロモート会社の社長の妻であり、同会社の副社長だった。
彼女はつき合いのあるプロモーター白井の身辺調査を頼んでいた戸田という人物が失踪し、浅見に探して欲しいと頼んできたのだった。
「表」の仕事として、北海道の観光取材を行っていた浅見は、次第に明らかになっていく北海道開発の巨大な黒い利権を目の当たりにする。
「裏」の仕事として、戸田の消息を追い、白井を追っていた時、思わぬ形で二つの関係がクロスする。
札幌で起こる殺人事件、サッポロドーム建設計画の裏に隠された欲望と疑惑、プロモーター白井の謎めいた部分。
浅田光彦の戦いを描いたミステリー作品。

とまぁ、あらすじにするとこんな感じでしょうかね。
文庫の裏に乗っているあらすじが気に入らないので自分で書きました。
ええと、率直に感想を言うとですね。
描写力は素晴らしいし、描き出される物語も、その過程も賞賛に値します。
けど、この作品は幕引きがあまり上手くない。
というのも、どうも釈然としない終わり方なんですよね、この作品。
いや、別に私は「ハッピーエンド至上主義」というわけではないです。
作品にリアリティーを求めた場合(それが社会派であればなおさら)ハッピーエンドであることに拘らなくてもいいと思います。
ただ、この作品の場合、どうも尻窄みといいますか、先がありそうなのに強制終了くらったという感じです。
しかも作者はこの作品が自身のお薦めだとあとがきで語っています
勧善懲悪ものにしろとは言いませんが、せめて広げた風呂敷は畳んで欲しかったなぁ。
無論、各キャラのキャラ立ちや、事件にまつわるトリックや、サスペンスとしての面白みは十分にあります。
それだけに、ちょっとばかり残念、と思ってしまう作品でした。