予定をずらして予定を入れると予定が空く

実は今日、ちと用事があったのですが、バイトの面接のためにずらしたのです。
ところが、バイトの面接が中止に。
折角予定をずらしたというのに……
まあ、そんなことを言っても始まらない。
というわけで、紀伊国屋書店で小説を買ってヨドバシのマックで読んでました。
14:30くらいのことです。
その場には5時くらいまでしか居なかったのですが、その後帰宅。
で、たった今(大体20:40)読み終わりました。
私が読んだのはこちら。
魔術はささやく (新潮文庫)
また宮部みゆきです。「魔術はささやく」という作品。
さて、この作品、読んでいて私は違和感がありました。
かつて、「レベル7」や「東京下町殺人景色」を読んでいた私は宮部みゆきを舐めていたようです。
両作品は、「二つの視点」と「事件」のおもしろさ、描写の巧みさに魅了されていたのですが、今回の作品は違いました。
この作品は、基本的には主人公の少年一人で話が進むのです。
しかも、傍目にはいらないと思えるような事柄が多々含まれていまして。
というのも、大筋の一つの事件の他に、少年にまつわる小さな事件があるのです。
それがヒントになって大筋の事件に解決をもたらすわけでもなく、ただ挿入されるいわばサブエピソード。
ですが、それはこの物語にリアリティと臨場感を与えてくれるというものでした。
そして、他の小説との違いは、この作品のクライマックス。
実は、事件の解決がクライマックスではなく、その後少年に試練を与える形でやってくるのです。
この作品も本当に面白かった。
これだから、私はこの人の書く小説に魅了され続けているのかもしれません。